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| 連載「コロナ災害から見えてくる現代社会の問題」
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掲載日:2020年5月25日

第4回 高齢者と介護

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コロナ災害で顕わになった介護崩壊の怖れ

新型コロナウィルスは罹患すると高齢者や既往症者が重篤化してしまう。ひとたび施設から感染者が出ると集団感染となり、リスクと隣り合わせだ。

介護するスタッフも毎日の感染予防はかかせない。利用者が罹患するとスタッフは濃厚接触者として自宅待機となる。事業者は残りのスタッフで連続勤務を強いることになり自宅待機者は働けなくなる。休業した施設もある。家族にとってはデイサービスや入所施設を利用することで仕事は継続できた。

高齢者施設での集団感染は以前にもあった。インフルエンザや結核。介護現場だけでなく埼玉県では特に医療の不足も以前から言われていた。県の政策にとって医療や介護の充実は喫緊の課題と言える。家族介護も施設もギリギリの状態でリスクに弱い社会構造が浮彫りになった。

家族との繋がりをどう保つか

介護施設での面会は、新型コロナウィルス感染防止のため面会謝絶をしている施設が多い。そんな中「オンライン面会」が広がっている。利用者と家族は画面を通じて顔を見ることができ、会話が楽しめる。来訪の面会にはマスク着用、手の消毒は欠かせないが「オンライン面会」はスマホやPCがあれば、また遠方の施設であっても手軽に画面で会うことができる。

これまでのインフルエンザ等の流行の折には、感染防止のため面会不可のこともあった。今回、この取り組みは高齢者施設においての『新しい日常』の一つになるだろう。

求められる介護施策の改善

オンライン面会は利用者や家族にとって安心感につながる。しかし、便利な機能もネット環境と扱える人がいないと繋がらない。介護職全体で人手不足は慢性的に起きている。介護は社会を根底から支えている制度であるのに、低い労働対価(※ 冒頭のグラフ参照で簡単に辞めてしまう人も少なくない。介護を受けられなければ働きに行けない。親の年金で暮らせざるを得ない人も出ている。これでは経済が回らなくなる。

感染症などの問題は、社会全体の問題として医療や介護制度の見直しが必要となっている。

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