「 住み開き 」事例 「 さとうさんち 」を見学しました!

8月28日、生活クラブ運動グループで、さいたま市で「 住み開き 」を行っている佐藤真実さん宅を見学させていただきました。「 住み開き 」とは、自宅の一部を解放して、地域の人が集える居場所を自宅の中につくることをいいます。

今回お邪魔した「さとうさんち」の家主である佐藤真実さんはご主人と二人暮らし。仕事が忙しく地域に関わるきっかけがなかったそうですが、3.11東日本大震災のとき、このまま地域との繋がりがないままで良いのだろうかと不安に思い、まずは地元の自治会館でコーヒーサロンを開くことから始めたそうです。そこで少しずつ知り合いが増え、もっと繋がれる場を作ろうと、近所の倉庫を借りてフリーマーケットを行うなど精力的に活動を広げていったそうです。

現在は不定期で自宅の一室を「さとうさんち」と玄関先に看板を出して開放し、地域の方々と一緒にご飯を食べたり、防災士の資格をとって防災カフェを行ったりしています。

自宅を開放するようになったことで、会社勤めで地域に溶け込む機会がなく、定年後に不安を抱いていた佐藤さんのご主人も、会社で人事を担当している経験を生かし、地域の方の仕事の悩みなどを聞く「よろず相談処」を始めるようになったとか。佐藤さん自身も、これらの活動で地域とつながり、今では民生委員を引き受けるなど、活動の幅も広がったそうです。

自分らしいやり方で、地域とつながり、顔の見える関係を作ることのできる「住み開き」。コミュニティが希薄になりがちな現在、とても多くの可能性があることを実感しました。

あなたも自宅の一室を解放してみませんか?